◎なんのはなしだったの?

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昨夜は夫婦共に夜に仕事があって、娘氏は夫氏の仕事についていってもらうことに。
偶然、気の合うおともだち(同じく年中さん)がママの仕事に付いてきていたので、もうゴキゲンで、嬉しそうに遊びまわっていたらしい。

 

で、今朝の話。

 

私が、夫氏に昨夜の仕事(広義の「システム」についてのディスカッション)の様子を聞いていたら、娘氏が、会話に割って入ってきた。とても真剣な目をしている。
曰く、ねえ、パパが帰りにお話してたのは、何の話だったの?
夫氏は、どうやら、帰り際の立ち話で、人間の脳の認知獲得について話していたらしかった。夫氏は、それをどう説明するのかと思ったら、、、次のような展開になった。

 

夫氏:
娘ちゃんとパパがいて、おじいちゃんがいるでしょ。
娘ちゃんとパパは、親子だけど違ってて、パパとおじいちゃんも、ちょっとずつ違うでしょ。
そんな風に、ちょっとずつ違っているんだけど、そのまたおじいちゃんの、おじいちゃんの、ってどんどんどんどんつながっていくと、おさるさんになるの。
で、そのおじいちゃんのおじいちゃんの、ってどんどんどんどんつながっていくと、おさかなになるんだって。

 

娘氏:
ふーん。すっごいつながってるの?ぜんぶ?

 

夫氏:
そう。すっごくたくさんつながってるの。

 

娘氏:
ふーん。にんげんがはじまり?

 

夫氏:
人間ははじまりじゃないけど、人間からみて、人間をはじまりとして、さかのぼってかんがえると、そうなるってことかな。

 

娘氏:
それは、(手で大きく円を描いて)こういうふうに、つながってるの?

 

夫氏:
そういうふうには、つながっていない。

 

娘氏:
あの、おうまさんがいるでしょ。はじめちゃんとか、あられちゃんとか(いずれも馬の名前)。
で、(手で大きく円を描いて)こんなふうに(馬場を歩いて)もどってくるでしょう?
こういうふうには、つながっていないの?

 

夫氏:
そういうふうには、つながっていない。
でも、おうまさんも、はじめちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの、そのまたおじいちゃんってなると、娘ちゃんのつながっているところとおんなじところにつながるよ。
まあ、おばあちゃんでも、いいんだけど。

 

娘氏:
へえ。(ひとしきり満足した様子で、自らソファを降りた。)

 

私が、じゃあ、ママもつながってるのかな?って言ってみたら、

にんげんなら、べつに、娘ちゃんでも、ママでも、誰でもいいんだけど。

と返された。。。

 

昨夜、娘氏は、夫氏の立ち話のどこに、興味をそそられたのだろうか。
おそらく、猿から人間への進化のプロセスのなかで、脳の進化や、認知のプロセス、みたいな話をしていたのではないかと思われるのだけど。
一夜明けて、会話に割って入ってまで質問するくらいには、印象深かったのだろうと思われ、つくづく、こどもは科学に対してとてもフラットでオープンな存在なのだと思い知らされる。

 

こういう存在が欲している知的刺激は、文科省の学習指導要領で担保されているんだろうか。。。
なんて考え始めると止まらないから、今日のところはやめておく。

 

でも、こどもが知的にひらかれている存在だということを忘れないために、記録。