◎英語の勉強ってどうやってるの?、なんでそれを選んだの?、という話。

私が最近、英語のポストばかりしているので、表題の質問をよく受けるようになりました。笑

 

で、その質問には「よしみさんが選んだということは、何か理由があるはずだ、合理的な選択のはずだ、効率的な実践が具体的に研究されているはずだ」という修飾語がついていることが多くて、、、そういうイメージなんだ、、、ということに若干おどろくと共に、質問に答えようにも、はじめから高めのハードルが設定されている、、、という謎の体験をすることになりました。笑

 

最近、またたて続けに質問されたので、それに答えようと思ったら、とてもメッセンジャーに書ききれる分量じゃなかったので、公開することに。一応、相手先を想定して書いているので、一部、その相手先に合わせた構成になっていますが(人によっては偏りを感じる方も在るかと思いますが)、ご容赦くださいませ。

 

 

英語の件、わたしは、レベレストという半年間のプログラムに参加していて、かなり効果的だと思ってます。6−11月の半年で、残すところ1.5ヶ月。

論点は実にたくさんあるのだが、

1)半年間、徹底的・集中的に英語に取り組むこと
2)ひとりでやらない、英語学習仲間とやる

という2点が、何より肝心なのでは?というのが実感。

半年という期間の普遍性はわからないけど、いずれにしても、一定期間覚悟を決めて「英語漬け」になるというステップは必須っぽいです。この間、必然的に英語学習関連の情報に触れることが多かったけれども、1は共通して言われてました。そして、ワーママにとっては、「半年間」という時間設定は妥当なのでは?という印象。成果を求めるには3ヶ月じゃ短すぎるし、「インテンシブに」という条件下では一年は長過ぎる。

また、英語学習において、「仲間の存在の重要性」をうたっているものは見当たらないけど、まずもって、超大事。私は、英語仲間がいなければ、ここまで辿り着かずに離脱していたことは、間違いない。実際に、致命的な谷が2回くらいあったけど、仲間の存在のおかげで乗り切れた。“三度の飯より英語が好き”というタイプでもない限り、孤高の努力だけでは、成果に辿り着けないと断言できる。

 

 

ちなみに、“英語そのもの”は全然教えてくれないプログラムで(笑)、わたしは、そこも気に入ってます。なぜなら、プログラム参加者の現時点での英語力も、目指すゴールとして必要な英語力も違うから、共通の「これがベスト」みたいな学習法や教材があるはずがないわけで。こどもの学校教育で個別化の重要性が論点になる風潮があるなかで、自分の英語学習においては「唯一正解の学習法」を求めるというのも、ナンセンスな話よね。もとい、レベレストでは決まった体系や教材がない代わりに、誰にでも通用する英語学習のエッセンスのインプットがあり(私的にはかなり肚落ち感がある)、かつLevel別/目的別の推奨教材は紹介してもらえるので、まったく問題ないです。

私自身の現時点の成果という意味では、英語力は、まだまだ十分とは言い難いが、半年前に比べて確実に向上したのはたしか。何より、こんな感じで英語をやっていけばいいんだな、という学習内容とプロセスに確信を持てたことと、英語の勉強自体が楽しくなってきて、苦痛や負担を感じなくなった、というのは大きい(多少、飽きたと感じることはある)。

ちなみに、私は仕事上の必要性から、「英語を聞く」ことと「英語で話す」にフォーカスしたニーズがあって、このプログラムの特徴に合っていた、というのもある(読み書きは当面放置と決めていた、なぜならGoogle翻訳を使い倒せば間に合うから、逆に自力で読み書きしてたらとても仕事のペースに追いつかない)。

ちなみに、一週間で話せるとか、聞き流すだけで話せるとか、あれらの類は完全に神話だと思ってて、まあ、語学習得はお手軽には出来ない、という立場。こどもの日本語習得プロセスを見てても、本来時間の掛かるものだし、インプットとアウトプットの両方が必須で、そしてアウトプットに対する適切なフィードバックループがないと、語学は習得できない、というのが学び。

 

 

次に、一周まわってワーママは有利なのでは?という話を少し。

正直、これまで産後の仕事は、量じゃなくて質での勝負を徹底してきたわけで、英語は「ゆうても量が必須」という点は、キツイ。毎日2時間の英語学習時間の確保から始まって、いまは3時間推奨。なので、スキマ時間を掻き集めるだけでは足りなくて、仕事と英語を絡めるとか、出来るだけ新規の仕事は12月以降にするなどして、「英語時間」を確保してる。

ぶっちゃけ、わたしは、英語学習において、本当の意味での「会社員ワーママの悲哀」を、はじめて実感したかもしれないなあ、と思ってる。苦笑 質だけでなく、必然的に「時間的な量」でも戦わなければいけない対象(英語)を扱い始めてしまって、可処分時間が多い人たちが、心底うらやましいと思った。笑 実際には、プログラム参加者間での相対比較、相対評価は全くされないんだけど、自分にやる気があっても、時間が十分に確保できない環境のジレンマに、うっかりモチベーションを落とした時期(一発目の致命的な谷)を乗り越えて、いまがあるという感じ。笑 比較や評価をされなくてもこんだけツライんだから、会社員ワーママの苦悩をや、、、と思ったわ、ほんとに。涙

一方で、産後の両立生活で培ったノウハウが、かなり水平展開できていることも実感していて、ワーママは、一周まわってむしろ強いのでは?と思う。

私としては、産後の両立生活初期に、最も心を砕いたことは「こどもにとって、“ママの仕事”が、“ママを取り合う競合”ではなく、“応援の対象”になって欲しい」という願いから、そのための基盤をつくることだったわけ。で、これは英語学習にも水平展開できた。多少のバージョンアップは必要だったけど、「そのためにはどうすればいいか?逆に、何をしてはいけないか?」というエッセンスを理解していたことには、助けられた(詳細はテーマが変わってしまうので割愛するけど、ご要望があれば詳述できますw)。

プログラムの初回合宿で、これは短期的なごまかしでどうにかなるもんじゃないな、、、と分かったので、英語学習開始からの3ヶ月は、本当にそこに気を使った(もちろん、毎日2時間、英語をやりつつの同時進行として)。そしたら、無事に「英語は応援の対象」として、送り出してくれるようになり、励ましてくれるようになり、この基盤はとても大事。これが無ければ、とてもじゃないけど、英語が不自由なく話せるようになる域には達しないと思う。

同様に、夫や仕事仲間など、自分を取り巻く重要なステイクホルダーに対しても同じことがいえて、夫や仕事仲間が、ポジティブに応援してくれた環境にも、助けられていると思う。これも、超大事で、夫にも仕事仲間にも、超感謝してる。

(ちなみに、私にはその意図は全くなかったのだが、私が英語を始めて1ヶ月も経たないうちに、娘氏が英語をやりたいと言い出して、英語のプレスクール(週一)に行き始めたのには驚いた。まったくの想定外。本人のやる気は細かく拾って機会につなげる、という我が家の基本方針に則って通い始めたけど、彼女がこれによって英語を操れるようになるとは、まったく期待していない。英語が楽しいと思ってくれれば、それで十分。)

 

 

他にも、ワーママは、根本的な「時間に対するシビアさ」が身に沁みているから、それは強みだと思う。これまでの様々な工夫や、試行錯誤の道のりが、英語学習にはプラスに働くというのを実感中。ワーママじゃなくても、仕事の時間あたり生産性に対してドラスティックな意識変革と具体的実践の必要に迫られたことがある人は、強いんじゃないかな。。

プログラムの最初に、どうやって英語時間を確保するかを具体化するワークがあったのだが、その時点では、すでに両立生活のリズムが最適化されている状態で、とても英語学習のスキマがあるようには思えず、絶望的な気持ちになったよ。笑 「こんな絞りきった雑巾のような状態で、ここからは一滴の水さえも出てこないのではないか・・・」というところからのスタートだったけど、現実的には、過去の両立生活を成り立たせるための試行錯誤のノウハウがそのまま使えるわけだから、むしろ、強みしかない、と考え直した。笑 ゼロベースで組み直せばいいだけなので、マインドセットさえ切り替えられれば、あとは問題なかった。

 

 

これからワーママ生活が始まる、という意味では、英語上達の短期的な成果は期待せずに一日30分でも続けてみて、両立生活の感覚が掴めてきたら、「一定の英語漬け期間」を設定する、という感じが良いのかも。

私自身、このプログラムが終了したからといって、英語から離れてしまったら、元の木阿弥であることも想像に難くなく、まあ、甘くないよね、、、と思っているのが今。笑 せっかくここまで登ってこれたのだから、落とさずに維持したいし、そもそも十分ではないのだから向上させたいわけだし、今後も継続的な英語学習の必要性は感じてる。その意味では、「半年間の英語漬け」は、最低限必要なスタート地点に過ぎないのであって、to be continued...なんだよね。。道は果てしない。。笑

 

 

具体的な教材に関しては、私のパターンでいえば、この本から読むといいとか、この教材がいいとか、のオススメはあるのだが、それが誰にでも向いているかはわからないので(既存の英語力と、ゴール設定に拠る)、とりあえずはここまで。

実感としては、どんな教材を使うか、という具体策よりも、英語学習のための環境設定の方が遥かに大事で、そこを無視して「良き教材」に出会っても、結果はついてこないのではないか?と思う。前編が環境設定、後編が本とかアプリとかの具体策にあたり、前編なくして後編なし、という印象。イマココ。

Googleが翻訳コンニャクみたいなイヤホンを出したらしく(日本市場はまだ)、英語学習にどの程度の労力を割くべきかはいろんな考えがあると思うけど(ちなみにこの記事を読んで英語学習意欲が一時的に低減したことをここに白状しますw)、でも、一度でも「英語NGの圧倒的な不自由さ」を痛感したら、「ガチで使える翻訳コンニャク」の登場を待たずに、「いま」はじめてみる、というのも悪くないと思います。

アプリなども相当進化していて、かつての受験勉強の非効率さは何だったんだ???とマジでうなだれるくらい、効率のいい英語学習が出来るようになってるし、10年前に一生懸命努力した人に比べれば、だいぶラクチンできている、という視点もございます。笑