◎トイレトレーニング雑感(2)ーーー実践編。個別ケース事例と、ラップアップ的な考察メモ。

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(写真は、トイレトレーニングが終わったころの娘氏。)

 

※過去の投稿を再掲して欲しい、という声をいくつかもらったので、ブログに転載してみます。

◎トイレトレーニング雑感(1)ーーー 「コソダテ」と「目標」の話。 - 未来を編む。blog

◎トイレトレーニング雑感(2)

◎トイレトレーニング雑感(3)ーーーその後、半年が過ぎて。 - 未来を編む。blog

 

ーーー 2014年8月の投稿を再掲 ーーー

 

大半の方には、なんの参考にもならない投稿で、すみません。自分も今後第二子のコソダテがあるかもしれないし(笑、一応、今回の観察で感じたことや、娘氏の場合の経過をまとめてみる。

 

今後、トイレトレーニング(以下TT)期を控えているオカン仲間のみなさまには、あくまで個体差があると思うのと、まったく専門外の観察による考察なので、話半分でお願いしますm(_ _)m

 

【前提としての環境づくり】ーーーーーーーー

・新生児期から、布おむつは私の性格では無理と判断し、娘氏には一貫して紙おむつ使用につきあってもらった。
・新生児期から心がけていたことは、うんちやおしっこを「きたないもの」「くさいもの」として扱わないこと。
・同じく、うんちもおしっこも、しっかり出たことを喜び、おおげさなくらいに盛り上がる。
・父母のトイレについてきたら、こばまない。
・トイレを汚いところ、として扱わない(だけど手洗いは必ずする)
 ※TTが進み、外出先でもトイレを使用するようになってからは、外のトイレは家のトイレと違うことを伝え、あまり清潔ではない可能性があることを理解してもらった(2才)
・一般的な知識として、TT開始にふさわしい時期や、その条件、一般的な進め方については学んでおいた。ただし、保育園からの配布プリントと、ベネッセのこどもちゃれんじの親向け冊子を読んだ(熟読)に留まる。

 

【全体的な流れ】ーーーーーーーー

・2歳になって間もなく(春)、卒乳と同時に紙パンツを断固拒否。突然「おねえさんぱんつ(布パンツ)はく!」と言い出した。

・身体的発達としては、セオリー的にはまだ少し早いかな?という時期(排泄の間隔がガッツリ2時間空いているかというと微妙なところ)だったので、親的にはまだ先だと思っていたところに突然始まることとなり、あわてて布パンツを買い足すなど。

 

・好奇心の対象が、おまるそのもの→おまる@リビングでの排泄→おまる@トイレでの排泄→大人トイレでの排泄、など変化しつつ、それぞれに一定量の実験が済んで好奇心が満たされると興味を失う(停滞期)の繰り返し。

・その実験の間に身体的な成長が追いついて、一定の間隔をあけた排泄が出来るようになり、量稽古で身体感覚と各種技術を体得していった感じ(秋−冬)。

 

・その後、進級をきっかけに再開し(4月@2才クラス:3才0ヶ月)、間もなく「本人の“やる気”待ち期」に突入(5−6月)。

・つまり、本人の左脳的な理解や各種技術の習得はほぼ済んでいて、いつでも卒業できる(ように見える)にも関わらず、本人が紙パンツの機能的な利便性を完全に理解しているがために、合理的選択として自宅では紙パンツしかはかない期間(「“やる気”待ち期」と呼んでみた)があったのは興味深かった。

・「停滞期」や「“やる気”待ち期」では、特に急かさず、次の3点を、機会があれば繰り返し伝えた。「紙パンツはあかちゃんで、布パンツがおねえさんなんだよ」という情報提供と、「布パンツに変えるタイミングは自分で決めていいんだよ」という自己決定の促進と、「ママ(パパ)は、娘氏がおねえさんパンツだけで過ごせるようになるのを楽しみに待ってるよ!」という親サイドの肯定的な気持ちの伝達と応援、の3点

 

・果たして、紙パンツの不都合(夏で蒸れて不快)を体験したことをきっかけに、ある日突然「かみぱんつやめる!」と宣言し、あっさり布パンツに転向。オケージョンを問わず、一気に終日布パンツ生活へ(7月:3才3ヶ月)。
・その後、1ヶ月以上が経過して、失敗していないので、ほぼ安定的に布パンを使いこなせるようになったと思われる(8月)。

 

【要素別の進み方】ーーーーーーーー
●うんち/おしっこ別の経過
・初期のうちに(2歳春)、うんちの排泄はパンツの中にしないほうが快適だと感じたらしく、紙でも布でも事前告知をして、おまる(やトイレ)でする習慣が定着し、後戻りしなかったのは楽だった。
・その意味で、うんちのTTは2才のうちに完成したことになる。その後一年間、パンツの中にしたのは、体調不良でひどい下痢だった日の1回のみ。

 

・おしっこに関しては、何度か失敗(おもらし)もしたが、なにしろ好奇心が先行しての本人の選択なので、成功確率は高かったように思う。もちろん失敗もしたが、手を焼くほどではなかった。

・本人的にも「おまるやトイレですること」への関心がマックスなのであって、気持ち的にはみすみすチャンスを逃したくないわけで、基本的に成功に向けた行動をとっているようにみえた。

・ただ、布では事前告知ができるが、紙では事前告知をしない(できない?)時期があり、その点は、うんちと違う経過だった。

 

・以下、勝手な考察。
意識的に力んで出すうんちに比べて、意識的に止めないと出てきてしまうおしっこでは、おしっこの方がTTの難易度が高いのではないか?と感じた。わたしは、うんちの方が難しいのではないか?という先入観を持っていたが、実際には逆なのではないか?と。1)「出そう」という身体感覚を掴んでから、2)「意識的に止める」という身体感覚を獲得して、3)適切な場所に移動して脱衣などして(単純な技術習得)、4)「意識的に出す」(身体感覚)、というプロセスにおいて、うんちの場合は2をショートカット出来るわけで、そのことの意味は大きいのでは?と思った。ついでに、4は生まれてからずっと訓練しているから修得済みだし、うんちのTTの方がカンタンなのかな?というのが、娘氏の場合の観察結果。

※先輩オカンから、男の子の場合はうんちのTT完了のほうが後になりがち、というお話をうかがったので追記しておきます。(男児ママへ)

 

●技術の習得:保育園ネ申!
・TTのあいだ、保育園の先生方とも相談し、自宅と保育園で足並みを揃えてもらえたのは、すごく助かった。特に、各種技術の習得にあたっては、保育園ネ申!と思った。

・たとえば、おまるやトイレにすわった時に、Tシャツの裾を汚さないように、しっかりまくっておへそのあたりで持っているのだが(その姿がまたかわいいw)、それは保育園で教わったらしい。本人的にはルーチンらしく、忘れずにやるので助かる。トイレットペーパーの切り方や拭き方も、家でも教えるが、保育園で上手に教えてくれているのが本人の理解と実践を助けているように感じた。その意味で、ほんとラクチンだった!保育園、ネ申!

・拭く時に「おんなのこはまえからうしろ。もどさない!」とリズミカルに繰り返し言いながら拭いていた。まえからうしろ、は自宅でも教えたが、フレーズにまでしていなかったので、おそらく保育園で先生が繰り返し言ってくれている言葉をそのまま覚えたのだと思われる。

・トイレットペーパーを巻きとって切ることは、現在の特訓テーマらしい。「こうやって、、、3回まいて、、、きる、、、」と何度も繰り返しつぶやきながら練習している模様。3回まいて、とか家では全然教えてないので、これも保育園で教えてくれたみたい。

 

●オケージョン別の経過
・よく徐々にオケージョンを拡大していく(室内から始めて、外出時、就寝時に拡大する)話を聞くが、本人を観察している様子では、とにかく好奇心先行型なので、布に興味があるときは「ずっと布がいい!」のであって、オケージョン別の使い分けは馴染まないのでは?と感じた(娘氏の場合)。


※保育園では、TT初期はお昼寝は紙パンツにする約束で、そこは先生がよく説明してくださるので、本人も納得して受け入れていた様子だったが、家では、好きなようにさせた。
※初期を含めて一度も「おねしょ」をしていないのだが、だから採用できた作戦ともいえる?個体差なのだろうか?謎

 

・同様に、よく推奨されている(本人の尿意の有無を問わず)起床時や食後などの機会を捉えてトイレに行くことを習慣化することは促さず、「本人が行きたいと感じた時にどうすればいいか」に特化する形式をとった。
・プロセスを本人に任せる方針にも後者のほうがマッチしたし、TTの肝は「生活シーンのなかで尿意を感じる身体感覚と意識的に止める身体感覚をつかむこと」の量稽古なんじゃないか?と感じたこともあり、我が家的には自然な選択だった。

 

・以下、勝手な考察。
なんというか、学習するポイントを絞った方が、本人の理解が進みやすいのではないかと感じたわけです。大人にとってはシンプルに思えるものでも、学習の初期段階から「場合分け」を導入するのは複雑過ぎて、本人を混乱させるのではないかと思われたので、「現象と判断と行動」を一本化したという感じ。
オケージョン別に、「起床時」と「食後」は尿意を問わずトイレに行き、そうでない場合は尿意を感じたら自ら行くという「場合分け」ではなく、「自分が尿意を感じたら、どうしたらいいか」という学習に特化した、というイメージ。
ちなみに、親側の対応についてはオケージョン別の「場合分け」をしたが、本人側からみた「判断・行動」に「場合分け」をしないように心掛けました。

 

●失敗マネジメント
・身体的な成長に、環境を合わせる配慮をした。おまるをリビングに置くことから始めたのも、効率的に歩けないがゆえの移動距離の短縮に役立った。
・どうやら「尿意を感じる→意識的に止める」という学習が最初のステップで、その状態で歩行するのは難しいだろうと思い(本人的には事前告知と同時に直立不動の段階w)、最初は事前告知を受けての抱っこ移動とし、そのうち慣れてくると事前告知と共に自分で移動するようになったので、その移動距離を最短にしておいて正解だった。
・その後、本人の関心がおまるでの排泄から離れた頃に、身体的にも成長してきたので、新しい刺激のためもあって、おまるをトイレに移動してみるなどした。

 

・また、初期は、尿意を感じてから排泄までの時間的余裕がないので、お着替えで本人がパンツをはかなければ、家ではそのままでもOKとした(季節も春夏だったし)。TT開始初期(2才)においては、「パンツを脱ぐ時間」の短縮(省略)は重要だったように思う。このわずかな時間のおかげで、失敗を最小限にして、成功体験を積むことができるわけで、その効果は大きいのではないか?と思った。(失敗の機会を奪わないことは重要だが、特にTT初期においては、成功体験を積む機会を奪わないことも大切なようにみえた)

 

・外出前と就寝前は、前回トイレから時間が空いている場合には、大人から声掛けをして、トイレを済ませてから外出・就寝をするようにした。前回トイレから時間が空いている場合に限っての声掛けなので、ほぼ100%出る。なので、一度断られてもめげずに誘い中(ただし脅さない)。そのうち、自ら予防的に行くようになったら、ステップがあがったことになるが、いまのところまだ。

・遊びに夢中になっていて、前回トイレから時間があいている場合には、声掛けはするが、本人が行かないと言えば深追いしないこと、その後失敗しても叱らないこと、をマイルールとした。

・失敗の機会を奪わず、また失敗後に恐怖を植え付けなければ、本人が失敗をケース分析して、どうすると失敗するかを理解するので、そんなに失敗を重ねないという印象を受けた。失敗すれば濡れたりして不快なのは本人だし、失敗しない方向に自然と行動していくように見えた。

 

・おもらしについては、確信犯的にしているな、と感じることもあった。なんとなく「いま、立ったまま床にしちゃいたいんだろうな、、、」という気配を感じると、案の定いたずらっぽく笑いながらやっていることもあった。一度、ベットでもそれをやられて「ママ、たいへんなことにー!(にやにや)」と呼ばれたことがある。苦笑 叱らずに「やってみたかったの?そうだよね、わかるよ!」的な対応をした自分を褒めてやりたいが(笑、その後、リビングでもベットでもしていないので、あれはやはり確信犯的な実験だったものと思われる。

※ベット事件の時は、ベットにしちゃうのは大変なことなんだ、と本人が理解しているのだな、という点に成長を感じて感心してしまったのと、言葉の選択が適切だ!と親バカ全開で感心してしまったのとw、にやにやしている感じがかわいらしかったので、叱る機会を逸した、というのが実態で、特別に優しいママンだからではありません。笑

 

・以下、勝手な考察。
一般に推奨されている、起床時や食後にトイレに行くことを習慣化するやり方は、どうも、TTで学習させるべき核心からズレているのではないか?と感じた。身体感覚として「でる」と思ってから「意識的に止める」という工程が、最も多くの量稽古を必要とするステップと思われたのだが、起床時や食後にトイレに行かせることは、その機会を減らしてしまうことになるわけで、なんとなく親視点の失敗マネジメント(失敗させない)が主軸に置かれたプランのように思えた。
基本的生活習慣(生活リズム)という意味では、起床と就寝の時間&3回の食事の時間を一定に保つだけで十分だろうし、そこに排泄を絡ませることの必然性をあまり感じなかった(娘氏の場合)。

 

【まだ出来ないこと】ーーーーーーーー
・終日、親からの声掛け無しで勝手に自己完結する状態になるのが本当のゴールかな?
・トイレの電気をつける、という工程への興味が薄れて、自分でやらなくなった(停滞期)
・トイレのドアノブが自力で開けにくいタイプなので、しばらくは様子見だが、もうすこし背が伸びたらできるかな?
・自宅では甘えたいらしく、脱衣を手伝うことが多いのだが、考えてみたら手伝って欲しいという明確な要請がある場合と、ない場合があるので、そこを見極めてから手を出すようにしたい
・トイレットペーパーを切る技術の習得には、しばらく量稽古が必要っぽい

・おまると大人トイレは気分次第なのだが、おまるでした場合の処理もおねがいしたいが、さすがにリスキーか?笑
・失敗した場合の処理工程も、可能な限り推進して欲しいので、食べ物をこぼした場合などに情報提供&機会提供中。雑巾を取りに行くまではクリアだが、過不足なく拭く、の練習中。あまり関心はないらしく、食い付きが悪い。笑

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今後、今できることが出来なくなったり、いろいろ進退があると思うけど、ひとまず、3才4ヶ月の夏の終わりの記録として。