◎みちのとちゅうは
でも、本当はそれがニーズじゃないことはわかっているから、その要求には応えない。延々と泣いて、ヒクヒクしてしゃべれないくらいになってる娘氏に、ゆっくりでいいからどんなきもちなのかおしえてね、と伝えつつしばらく待つと、あのねあのね、、、としゃくりあげながら話し始めた。
ゆっくりとうながしながら聞いてみると、道の途中でバイバイするのはさみしすぎるからいやだ、と泣いた。
そうか、そうだったんだね、教えてくれてありがとう。じゃあおうちのエレベーターまで一緒に行こう。おうちまでは行けないけど、エレベーターのボタンを押すところまで一緒ならさみしくない?と聞くと、承諾してくれた。
近所の道端でもあり、ご近所さんがたくさん通りかかって心配されたりしつつ笑、義母を寒空の下で待たせてしまったりしても、こういう時間を、焦らずに落ち着いて対処できるようになったのは、信頼だと思う。
自分で泣き止む力があること。
自分の気持ちを見つめて掴む力があること。
それを伝えられること。
ママと離れても楽しめること。
信頼してもらえれば出来る。
おとなも同じ。
未来とはこのように編まれるのだなと、改めて思う。